スイスフラン暴落。安全通貨に何が起きたのか

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「安全通貨」の大暴落

”スイスショック”

2015年1月15日、為替に関心を持つ世界中の人々にとって衝撃的な事件が起きました。

スイスフランが大暴落したのです。

この暴落が世界中にもたらした驚きと影響は計り知れないほどのものでした。

なぜスイスフランは暴落したのか

では、なぜ「安全通貨」と言われていたスイスフランは暴落してしまったのでしょうか?

その最も大きな原因は、スイス国立銀行のユーロへの無制限介入撤廃の発表です。

もともと、スイス銀行はフラン高を抑えるために1ユーロ1.20スイスフランの上限を設け、金融政策などにより為替に介入していました。そのため為替相場の動きも安定していたのです。

しかし、介入撤廃の発表後ユーロの流入が始まり、スイスフランの通貨価値は急激に下落。スイス銀行が介入を行っていた頃は120スイスフランを割り込むことのなかったユーロ/スイスフランは一時0.82スイスフランまでになるほどでした。

この介入撤廃の背景としては、翌週に控える欧州中央銀行の量的緩和の発表によるフラン高を予想したスイス銀行が、これ以上の介入は財政的に難しいと判断し、発表に至ったと言われています。

スイスショックがもたらした影響

スイスフランの大暴落で何が起きたのでしょうか。

当然、当時スイスフランで資産を保有していたトレーダーや証券会社、FX業者などへの損失は甚大でした。

特に、顧客の大半が差し入れている証拠金を上回る損失を抱えてしまったFX業者へのダメージは深刻で、イギリスの大手FX業者であるアルパリが破綻したというニュースは、FXトレーダーにショックを与えました。

また、レバレッジを高く設定していた個人のFXトレーダーでも数千万円単位の負債を抱えてしまった人もいるようです。

まとめ

よりによって最も安全な通貨の一つと見なされていたスイスフランが、それも中央銀行の行動により大暴落するなど予想できていた人はほぼいませんでした。

中央銀行ですら市場の不意を付いてくる現代の為替相場において、「絶対に信じられる」というものはないと言っても良いでしょう。

これからは、今まで以上にレバレッジなどに対してのリスクヘッジが重要になってくるかもしれませんね。

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